コンピュータネットワークでよく使用される用語の一覧です。特に基本的な用語を中心に記載しています。
目次
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
ア
アクセスポイント
ネットワークへの接続ポイントのことです。
たとえば、Wi-Fi接続先であったり、ISP(Internet Service Provider インターネット接続事業者)の接続先のことです。
アンチウィルス
アンチウイルスソフトウェアは、コンピューターウイルスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)からコンピュータを保護するためのプログラムです。
コンピュータシステムがウィルス感染しないようにウィルス検出・削除を実行してシステムやデータの安全を守ります。
販売されている製品によって、機能・価格・動作スピードが異なります。
費用がかかったとしても、安全のために導入することをお勧めします。
イーサネット
代表的なコンピュータネットワーク技術一つで、LAN(ローカルエリアネットワーク)のデータ伝送の標準規格です。
OSIモデルの下層である物理層とデータリンク層で動作します。
上位層のネットワーク層とトランスポート層でTCP/IPが動作するケースがよく知られています。
インシデント
コンピュータやネットワークシステムのセキュリティの脅威となる事象のことです。
セキュリティ障害のハッキングやマルウエア感染、システム障害のハードウエア故障やソフトウエアバグなどがインシデントです。
インターネット
世界中のコンピュータネットワークが接続された巨大なネットワークシステムです。
接続されたネットワークのあらゆる情報やリソースの共有を可能にしています。
ウィルス
悪意のあるソフトウェアのことで、感染したコンピュータシステムを乗っ取ったり、データを盗んだり、他のシステムへ感染を拡大させたりします。
ウェブサイト
インターネット上に公開されているウェブページの集まりです。
情報提供、商品・サービスの販売などさまざまな種類があります。
カ
海外ローミング
海外でスマートフォンを使用できるようにする通信サービスのことです。
ユーザーは外国でも通話、メッセージ、インターネットアクセスなどの機能を使用できるようになります。
ギガビットイーサネット
イーサネット技術の一つで、1ギガビット(1Gbps)のデータ伝送速度を提供するサービスです。
高速ネットワーク接続が必要な企業環境や、帯域幅を大量に消費するアプリケーション(高解像度ビデオストリーミング・大規模なデータ転送など)に適しています。
最近ではビジネス環境だけでなく、家庭のネットワークにおいても動画やゲームなどの高解像度化・データの大容量化が進んだため重要な役割を果たすようになっています。
キャッシュ
キャッシュとは、コンピュータの高速なデータアクセスを可能にするために一時的にデータを保存する技術です。
キャッシュを使うことで、データのR/W(読み込み/書き込み)速度を向上させ、システムのパフォーマンスを向上させることができます。
コンピュータでは様々なレベルで利用されていますが、代表的な使用例を3つ挙げます。
・CPUキャッシュ
CPUがメインメモリとR/Wするときに使用されます。
キャッシュはCPU側に存在しています。
メインメモリは高速なアクセスが可能ですがCPU側のスピードに比べるとかなり遅くなります。
それをカバーするために設けられた超高速メモリをキャッシュと呼びます。
・ディスクキャッシュ
HDD(ハードディスク)のR/Wに使用されるキャッシュです。
ディスクへのR/Wはかなり低速です。
キャッシュを使用することでディスクアクセスを減らすことでシステムスピード向上させることができます。
・ネットワークキャッシュ
ディスクと同様にネットワークへのアクセスの効率化のために使用されるのがネットワークキャッシュです。
ネットワークアクセスには相当時間が掛かります。このキャッシュを設けることで大幅なスピード向上が見込めます。
共通鍵暗号方式
暗号化と復号化に同じ鍵を使用する暗号技術のことです。
この鍵は「共通鍵」と呼ばれ、送信者と受信者の両方が知っている必要があります。
共通鍵暗号方式の主な特徴は、非対称暗号方式(公開鍵暗号方式)よりも高速に処理されるという点です。
代表的な共通鍵暗号方式は次のとおりです。
・DES(Data Encryption Standard):1977年に発表された方式。以前のWindowsでは3DESが使われていました。
・AES(Advanced Encryption Standard):DESの後継。2001年に標準化され、現在はWi-Fi暗号化など多方面で使用されています。
グローバルIPアドレス
インターネット上でユニークに割り当てられるIPアドレスのことで、接続されたデバイス(コンピュータ、サーバー、ルーターなど)が相互に通信するために使用されます。
クラウド(クラウドコンピューティング)
インターネットを通じて提供されるリソース(サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーキング、ソフトウェアなど)の総称です。
ユーザーが物理的なハードウェアやインフラを所有・管理する必要なく、必要なリソースをオンデマンドで利用できるサービスモデルです。
ゲートウエイ
異なるネットワーク間でデータを送受信するための中継装置またはソフトウェアです。
プロトコル変換やデータ形式の変換を行い、互いに異なる通信規格を使用するネットワーク間の通信を可能にします。
公開鍵暗号方式
共通鍵暗号方式とは異なり、暗号化と復号化に異なる鍵を使用する暗号技術のことです。
公開鍵と秘密鍵の2つの鍵が生成され、公開鍵は暗号化に使用され自由に配布できます。
公開鍵暗号方式は、その高いセキュリティから、現代の通信とデータ保護の重要な基盤となっていて、特にインターネットの安全な通信(HTTPS)や電子取引において広く利用されています。
広域イーサネット
WAN(広域ネットワーク)において、イーサネット技術を利用して複数の拠点を接続するための通信サービスです。
コンピュータ
プログラムの実行、データ処理・計算、情報管理を行うための電子機器です。
ハードウェア(物理的な部品)とソフトウェア(プログラムやアプリケーション)から構成され、さまざまな処理を実行することができます。
コンピュータウィルス
コンピュータ内のプログラムやファイルに感染して、意図しない動作を引き起こす悪意のあるソフトウェアのことです。
感染したシステムに対してさまざまな有害な活動(データの破壊、情報の漏洩、システムのパフォーマンス低下・誤動作)などの被害を引き起こします。
サ
サイバー攻撃(アタック)
情報システム、コンピュータネットワーク、またはインターネットを標的にした悪意のある行為のことです。
攻撃者は、データの盗難、破壊、改ざん、不正アクセス、システムの妨害などを目的としています。
サイバー攻撃の対象は、個人、企業、政府機関などあらゆる対象に対して行われます。
具体的には、マルウエア攻撃やフィッシング攻撃などです。
サブネットマスク
IPアドレスをネットワーク部分とホスト部分に分割するために使用される32ビットの数値です。
ネットワークを複数のサブネットに分割して、効率的なIPアドレス管理とネットワーク運用を行うために使用されます。
サーバー
ネットワーク上で他のコンピュータ(クライアント)に対してサービスやリソースを提供するコンピュータまたはソフトウェアのことです。
サーバーは、データの保存、管理、処理、共有などを行い、ネットワーク上の他のデバイスがそれらのサービスやリソースにアクセスできるようにします。
サーバーには、ウェブサーバー、ファイルサーバー、メールサーバー、データベスサーバー、DNSサーバーなどがあります。
シングルスタック
ネットワークプロトコルスタックにおいて、IPv4またはIPv6のどちらか一方のみを使用するネットワーク構成のことです。
IPv4とIPv6の両方を同時にサポートする構成はデュアルスタックと呼びます。
スイッチ(スイッチングハブ)
ネットワーク上のデバイスを効率的に接続し、データの送受信を最適化するためのネットワーク機器です。
スマートフォン(スマホ)
携帯電話機能とコンピュータと同等にアプリの実行、インターネット通信、GPS、カメラ機能などさまざまな機能を持つコンピュータデバイスです。
専用回線
インターネットとは異なり、特定のユーザーまたは組織専用に提供される通信回線のことです。
他のユーザーと共有しないので、高い信頼性、セキュリティ、およびパフォーマンスが特徴です。
タ
タブレット
スマートフォンと同等な機能を持つコンピュータで、スマホより大きなディスプレイを備えているためパソコンに近い作業に向いたデバイスです。
地域IP網
ISP(インターネットサービスプロバイダー)が特定の地域内で提供するインターネット接続サービスのインフラのことです。
デジタル署名
電子文書などの認証と改ざん防止のために使用される技術です。
電子商取引、電子政府、電子メールなど、さまざまな分野で広く利用されています。
デュアルスタック
ネットワークプロトコルスタックにおいて、IPv4またはIPv6の両方をサポートするネットワーク構成のことです。
IPv4とIPv6のどちらか一方のみサポートする構成はシングルスタックと呼びます。
ドメイン
ドメインとは、インターネット上のウェブサーバーや電子メールサーバーのアドレスを表すものです。
人が認識できるように文字列で表記できるようになっています。
例:google.com
実際のIPアドレスは、数字で構成されるため、文字列のドメインはDNSサーバーにより数字に変換されて使用されます。
トラフィック
ネットワーク上でやり取りされるデータ量や流れを指します。
ナ
ナローバンド
通信技術において狭い帯域幅を使用する通信のことです。
低コストで長距離通信に向きますが、通信スピードはかなり低速です。
広い帯域幅を使用するのをブロードバンドといいます。
ハ
パケット
ネットワークにおけるデジタル通信データの基本単位です。
大容量データも小さい単位(パケット)分けて通信することで、ネットワークの効率が上がり、通信の柔軟なルーティングにも対応できます。
パソコン(パーソナルコンピュータ)
個人が使用するために設計されたコンピュータのことです。
パソコンはデスクトップ型やノートブック型(ラップトップ)などの形態があります。
ネット閲覧に使われる比較的安価なものから、ゲーミングマシンのようにとても高性能で高価なものまで多種多様です。
ハブ(HUB)
複数のデバイスを接続してデータ通信を行うためのネットワーク機器です。
ハブは受診したデータを接続されているすべてのポートにデータを送信することで、ネットワーク内のデバイス間の通信を可能にしています。
最近ではハブよりスイッチ(スイッチングハブ)が使用されています。
理由として、スイッチはデータ転送時に特定のポートとデータ転送できるため、ネットワークの安定性や転送効率が向上するからです。
ファイアウォール
外部ネットワーク(インターネットなど)と内部ネットワーク(企業内ネットワークや家庭内ネットワーク)との間でデータ送受信を制御するシステムです。
ネットワークセキュリティを保護するため、不正なアクセスや攻撃から内部ネットワークを保護する役割を果たします。
プライベートIPアドレス
内部ネットワーク(家庭内ネットワークや企業内ネットワーク)で使用されるIPアドレスで、外部ネットワーク(インターネットなど)では使用されないIPアドレスです。
プライベートIPアドレスは、ネットワーク内のデバイス同士が通信するために使用されます。
外部ネットワークから直接アクセスされることはありません。
ブリッジ
ブリッジは基本的に2つのネットワークセグメントを接続するために使用されます。
ブリッジは比較的安価で簡単にネットワークセグメントを接続できますが、現在では機能的に優れるスイッチが一般的に使用されています。
ブロードキャスト
ネットワーク通信において、送信元がネットワークセグメント内の全デバイスにデータを一斉送信する方法です。
ブロードバンド
通信技術において広い帯域幅を使用する高速な通信を指します。
インターネット接続やデータ通信において一般的に使用されていて、代表的なものに光ファイバーケーブルの光回線やスマホなどのモバイルブロードバンドがあります。
高速で品質のいい通信が可能で、現在の通信網において必要不可欠になっています。
ブロードバンドルータ
インターネットと接続するモデムと内部ネットワークのデバイスをつなぐ役割を果たすネットワーク機器です。
インターネット接続の共有、セキュリティの強化、ネットワーク管理の簡便化を実現します。
具体的には、パソコン、スマートフォン、タブレット、スマート家電などをインターネットに接続するための機器です。
プロキシサーバー(Proxy)
プロキシサーバーは、クライアントとインターネット上のサーバーの間でクライアントのリクエストとサーバーからの応答を中継するサーバーのことです。
仲介することで、セキュリティの強化、通信の匿名化、コンテンツフィルタリング、キャッシュによるパフォーマンス向上などの処理を行います。
プロトコル
コンピュータネットワーク上でデバイス間のデータ通信を制御するための一連のルールや手順のことです。
データのフォーマット、送信手順、エラー処理などを規定しているため異なるデバイスやシステムが互いに通信できるようになります。
具体例として、WebブラウジングのHTTP/HTTPS、メール送受信のSMTP、POP3、IMAP、ファイル転送のFTP/SFTPなどです。
ベストエフォート(Best Effort)
通信ネットワークにおいて、データ転送の品質を保証しない方式のことです。
一般的なインターネット接続や家庭用ブロードバンドサービスで広く採用されています。
利点として、高価な品質保証やリソース管理が不要なため低コストで提供できます。
欠点としては、ネットワークの混雑状況に応じて通信速度や品質が変動します。
マ
マルウエア(Malware)
悪意のあるソフトウェアの総称です。
コンピュータやネットワークに対して損害を与えることを目的として作られ、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェア、アドウェアなど、さまざまな種類があります。
目的は、システム破壊、データ盗難、データ改ざん、システムの乗っ取りなどです。
マルチキャスト(Multicast)
ネットワーク通信において、送信元が複数の特定デバイスに対してデータを同時送信する方法です。
ブロードキャストとの違いは、送信先デバイスが特定のデバイスということです。
無線LAN(Wireless Local Area Network)
無線通信技術を使用してデバイス同士をネットワークで接続するシステムです。
ケーブルを使用せずに、デバイスが相互に通信できるため、設置が容易で移動性に優れています。
一般的にはWi-Fi(Wireless Fidelity)として呼ばれて、家庭、オフィス、公共スペースなどで広く利用されています。
細かい話ですが、Wi-FiはWi-Fi Allianceという業界団体が認定したブランド名で、無線LANの一形態となりますので、Wi-Fi = 無線LANではありません。
モバイル
ネットワークやデバイスの場所に依存せず移動しながら利用できる技術、デバイス、サービスを指します。
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス、Wi-Fiやモバイル通信などのモバイル通信技術などが含まれます。
ヤ
-
ラ
ランサムウエア(Ransomware)
マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種です。
感染したシステムのデータを暗号化・アクセス不可状態にして、その解除と引き換えに身代金(ランサム)を要求するものです。
リモートアクセス
物理的に離れた場所にあるコンピュータやネットワークに対して、インターネットなどのネットワークを介してアクセスして、操作を行う技術や方法を指します。
企業の業務効率化や在宅勤務の促進、システム管理(保守)のために広く利用されています。
ルータ(Router)
異なるネットワークを接続して、データパケットを仲介するネットワークデバイスです。
ルーターは、ネットワーク間で効率的・安全にデータ送信するために、データの経路を選択してパケットを転送することができます。
ルーティング
ネットワーク内でデータパケットが送信元から目的地まで最適な経路を通るように導くプロセスのことです。
ルーティングは、ルーターのルーティングテーブルによってパケットの転送先を決定して処理されます。
ワ
-
0~9
3DES(Triple DES)
DES(Data Encryption Standard)および3DES(Triple DES)は、対称鍵暗号方式に基づく暗号アルゴリズムです。
DESは、強力な暗号化を提供できるとして、1977年米国政府によってデータ暗号化標準として採用されて以降幅広く使用されてきました。
3DESとは、DESを3回連続で適用してより強力な暗号化を実現しました。
現在は、暗号化処理スピードが遅くて、総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)に対して脆弱であるため殆ど使われなくなりました。
5G(5th Generation Mobile Network)
第5世代移動通信システムで、従来の4G(第4世代移動通信システム)を進化させた次世代の無線通信技術です。
5Gは、より高速なデータ通信、低遅延、大量の接続デバイスをサポートすることが特徴のモバイル通信の新しい基準です。
但し、2024年現在、カバーエリアは都市部や一部の地方都市に限られているため、インフラ整備が待たれます。
A
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)
電話回線を使用して高速インターネット接続を提供するブロードバンド技術の一つです。
現在では、光回線へと移行期にあり、ADSLサービスも終了しつつあります。
AES(Advanced Encryption Standard)
データの暗号化と復号化のために使用される対称鍵暗号アルゴリズムで、米国国立標準技術研究所(NIST)によって2001年に標準として採用されています。
AESは、DES(Data Encryption Standard)の後継として設計されて、より高いセキュリティと効率性が特徴です。
鍵長の柔軟性、高速な処理能力、高いセキュリティの提供が可能で、さまざまな用途で広く採用されています。
AESは、現代の情報セキュリティの基盤となっていて、データ保護やネットワーク通信の暗号化に欠かせない技術となっています。
C
CSS(Cascading Style Sheets)
ウェブページのデザインやレイアウトを定義するためのスタイルシート言語です。
ウェブページ記述に使用するHTMLはデザイン・レイアウト機能に劣るため、よりデザイン性を求めるときにCSSを使用します。
D
DES(Data Encryption Standard)
3DESを参照してください
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
ネットワーク上のデバイスに対して自動的にIPアドレスなどのネットワーク設定を割り当てるためのプロトコルです。
DNS(Domain Name System)
インターネット上のホスト名(ドメイン名)を対応するIPアドレスに変換するための分散型データベースシステムです。
DDNS(Dynamic Domain Name System)
ネットワーク上のホスト名とその対応するIPアドレスを動的に更新するためのサービスです。
DDNSは、IPアドレスが頻繁に変わる環境でドメイン名で利用することができるのでとても便利になります。
E
Ethernet
イーサネットを参照してください
F
FTP(File Transfer Protocol)
インターネットやLANなどのTCP/IPネットワーク上でファイル転送するための標準的なプロトコルです。
通常は、クライアントとサーバー間でファイルをアップロード・ダウンロードするときに使用されます。
FTTH(Fiber to the Home)
光ファイバーケーブルを家庭やオフィスなどの建物まで直接引き込んで高速インターネット接続を提供するブロードバンド通信技術です。
光ファイバーは従来の銅線ケーブルや同軸ケーブルに比べて、高速・大容量・低遅延・高信頼性を特徴として、一般家庭から企業、教育機関、スマートシティまで、幅広い用途で利用されています。
H
HTML(HyperText Markup Language)
ウェブページを構築するための標準的なマークアップ言語です。
見出し、段落、リンク、画像、リスト、テーブルなどの要素を使用してウェブページの構造と内容を定義します。
HTMLは記述しやすいのですがデザイン・レイアウトに限界があるため、そのあたりはCSSや他のウェブ技術に依存します。
HTTP(HyperText Transfer Protocol)
ウェブブラウザとウェブサーバー間でデータを転送するためのプロトコルです。
HTTPは、ウェブページデータやリソース(画像、動画、スタイルシート、スクリプトなど)をやり取りする基本的な通信を実行することができます。
問題点として、HTTPは暗号化されない文字列を転送するためデータの盗聴や改ざんの心配があります。
対応として、HTTPSを使用することが通例となっています。
HTTPS(HTTP Secure)
HTTPにSSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)を組み合わせて暗号化を提供するプロトコルです。
HTTPSは、データの盗聴や改ざんを防ぎ安全な通信を実現します。
以前は、金融取引や個人情報のやり取りで使用されていましたが、現在では殆どの通信はHTTPSを使用するようになっています。
HUB
ハブを参照してください
I
IP(Internet Protocol)
データを送受信するための標準的なプロトコルで、ネットワーク上のデバイス間でデータパケットをやり取りします。
IPは、大規模なインターネットから、小規模な家庭内LANまで幅広く対応します。
ipconfig
Windowsで使用されるコマンドラインツールです。
ネットワークインターフェースに関する詳細な情報を表示することができます。
具体的には、使用中のコンピュータのIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク情報を表示・設定できます。
IPsec(Internet Protocol Security)
インターネットプロトコル(IP)で送受信されるデータの機密性、完全性、認証を確保するために設計されたプロトコルスイートです。
IPsecは、VPN(仮想プライベートネットワーク)を構築する際によく使用されて、インターネット上でのセキュアな通信を可能にします。
プロトコルスイートとは、ネットワーク通信を行うための複数のプロトコルがセットになったものを指します。
IPv4(Internet Protocol version 4)
インターネットおよびその他のパケット交換ネットワーク上でデータを送受信するための主要な通信プロトコルです。
1981年に制定されたIPプロトコルの第4版であり、現在も広く使用されています。
例:192.168.0.1
指定できるアドレスの数は約43億個です。
現在インターネットの急速な成長に伴い完全に枯渇状態です。
後継のIPv6も使用されていますが、まだまだIPv4が使用されるケースは多いようです。
IPv6(Internet Protocol version 6)
インターネットプロトコルの最新バージョンでIPv4の後継として設計されました。
インターネット上のデバイスに対してより多くのIPアドレスを提供して、IPv4のアドレス枯渇の問題を解決します。
また、IPv6はセキュリティ、パフォーマンス、アドレスの自動設定などで改善が加えられています。
現在はIPc4からの移行期ですが、技術面、費用面、運用などの解決しなければならない点がありますが対応は迫られています。
IPアドレス(Internet Protocol Address)
ネットワーク上のデバイスを識別するためのユニークなアドレスです。
IPアドレスは、データが正しい送信先に到達するように、デバイス間の通信を確立し、ルーティングする役割を果たします。
主にIPv4とIPv6の2種類があります。
IP電話(Internet Protocol電話)
インターネットを利用して音声通話を行う技術です。
音声データをデジタル変換しtて、パケットとしてインターネット上で送受信します。
インターネットに接続されていないと使用できませんが、パソコンやスマホから通話することもできます。
多くの場合、従来の電話より通話料金が安くなりますが、緊急通報(110番や119番など)が利用できないことがあるので注意が必要です。
ISP(Internet Service Provider)
ユーザーに対して、インターネット接続サービスを提供する事業者のことを指します。
接続方法は、ブロードバンドやモバイルネットワークなどがあります。
L
LAN(Local Area Network)
比較的狭い範囲内(家庭、建物や部屋、オフィスなど)でコンピュータやデバイスを接続するネットワークです。
M
MACアドレス(Media Access Controlアドレス)
ネットワークインターフェースカード(NIC)に割り当てられたユニークな識別子です。
N
NAT(Network Address Translation)
プライベートネットワーク内のIPアドレスをパブリックネットワーク上のIPアドレスに変換する技術です。
NATは、限られたIPv4アドレス空間を効率的に利用すると同時にIPv4枯渇問題に対処する重要な技術です。
netstat
ネットワーク関連情報を表示するためのコマンドラインツールです。
システムのネットワーク状態を確認できるのでトラブルシューティングを行う際に非常に便利です。
O
OSI参照モデル(Open Systems Interconnection Reference Model)
ISO(国際標準化機構)が策定した異なるネットワーク機器やシステム間の通信を標準化するためのフレームワークです。
通信プロセスを7つの層に分割して、それぞれの層が特定の機能を果たすように定義されています。
P
P2P(Peer-to-Peer)
分散型のネットワークアーキテクチャで、各コンピュータ(ピア)が対等な立場で直接通信する仕組みです。
すべてのノード(ピア)は対等でサーバーとクライアントの関係がなく、各ピアはサーバーとしてもクライアントとしても機能します。
耐障害性、スケーラビリティ、コスト効率の面で多くの利点を持ちますが、セキュリティやプライバシー、管理の難しさという問題も存在します。
ping
ホスト(コンピュータやデバイス)がネットワーク上でアクセス可能かどうかを確認するコマンドラインツールです。
具体的には、IPネットワーク上でエコーリクエストパケットを送信して、その応答を受信することで対象のホストとの通信が可能かをチェックします。
ネットワークの接続状態、遅延、パケット損失を確認するための基本的かつ強力なツールです。
POP(Post Office Protocol)
電子メールをサーバーからダウンロードするためのプロトコルです。
現在、多く使用されているのは、POP3(Post Office Protocol version 3)です。
PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)
イーサネット(Ethernet)ネットワーク上でポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)を使用するためのネットワークプロトコルです。
特にブロードバンド接続(DSL、ケーブルモデムなど)で広く使用されています。
S
Skype
音声通話やビデオ通話、チャットなどの機能を提供するコミュニケーションツールです。
Microsoftによって開発され、個人ユーザーから企業ユーザーまで幅広く利用されています。
主な機能として、音声通話、ビデオ通話、会議機能などがあります。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
インターネット上で電子メールを送信するための標準プロトコルです。
送信者のメールサーバーから受信者のメールサーバーへ電子メールを転送する機能があります。
メール受信には、POP3などが使用されます。
SSID(Service Set Identifier)
Wi-Fiネットワークを他のネットワークと区別するためのユニークなの識別子です。
たとえば、職場などで異なるWi-Fiネットワークが存在する場合、SSIDによってそれぞれのネットワークを識別します。
SSL(Secure Sockets Layer)
インターネット上でデータの通信を暗号化して安全にやり取りするためのプロトコルです。
現在ではTLS(Transport Layer Security)に取って代わられています。
T
TCP(Transmission Control Protocol)
インターネットなどのネットワークでデータを確実に送受信するための通信プロトコルです。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
インターネットなどのネットワーク通信の基盤となるプロトコルスイートで広い範囲で互換性と信頼性を提供します。
telnet
リモートでコンピュータにログインしてコマンドを実行するためのネットワークプロトコルおよびプログラムです。
telnetは軽量で操作も簡単ですが、暗号化されていない上にかなり強力な作業もできるので、telnet標準ポート(23)は通常閉じておいた方が無難です。
TLS(Transport Layer Security)
インターネット上でデータ通信を暗号化して安全に送受信するためのプロトコルです。
TLSは、SSL(Secure Sockets Layer)の後継で、より強力なセキュリティ機能を提供します。
U
UDP(User Datagram Protocol)
データを送信するためのトランスポート層プロトコルで、TCPに比べてシンプルで軽量です。
UDPはデータの送信確認、順序制御、再送制御を行わないので、データが紛失したり順序が入れ替わったりする可能性があります。
TCPに比べて軽量で高速ですが、信頼性が必要なアプリケーションには不向きとなります。
URL(Uniform Resource Locator)
インターネット上のリソース(ウェブページ、画像など)の位置を指定するためのアドレスです。
例:https://www.yahoo.co.jp
V
VPN(Virtual Private Network)
インターネットなどの公衆ネットワークを通じてプライベートネットワークを安全に接続するための技術です。
ユーザーのデータを暗号化して安全なアクセスを提供するため、セキュリティを向上させます。
但し、VPN導入にはVPN種類にもよりますが、それなりのコストがかかります。
W
WAN(Wide Area Network)
地理的に離れた複数のLANを接続するための広域ネットワークです。
例:インターネット
Webブラウザ
インターネット上のウェブサイトやウェブアプリケーションにアクセスして、そのサイトを表示するためのアプリケーションです。
例:Google Chrome、Microsoft Edge、Safari
Wi-Fi(Wireless Fidelity)
無線通信技術を利用してデバイス同士をネットワークに接続するための技術およびブランド名です。
Wi-Fiは、家庭、オフィス、公共の場所などで広く使用されていて、インターネット接続やデバイス間のデータ通信をワイヤレスで実行できます。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)
無線通信技術の一つで、広域の無線ブロードバンドアクセスを可能にするための規格です。
WiMAXは、固定および移動体通信の両方をサポートして高速なデータ通信が可能です。
WWW(World Wide Web)
世界中のインターネットのサイトをハイパーテキストでつなぐシステムのことです。
実際はウェブページと呼ばれるドキュメントの集合で相互に接続されています。
「インターネット」や「サイト」の意味で呼ばれることもあります。